世界一周航空券はもしキャンセルしたら払戻してくれる?

こんにちは!世界花子です♪

今日のテーマは「世界一周航空券ってキャンセルしたら払戻してくれるの?」の疑問にお答えしていきたいと思いまーす。

ズバリ結論から!

払戻されます!

はい、ということで詳しく見ていきましょー

発券した世界一周航空券、キャンセルしたくない・・けどキャンセル

「世界一周へ行くぞー!オー!」と息巻いていたものの、出発直前に「うぅぅ・・・お腹を壊して行けない・・・」

なーんてこと、実際あります。ハイ・・・。しかもほとんどが男性にその傾向アリ💦

緊張と興奮が最高潮に達するので、体調を崩すケースはよくあります。もちろん、この理由だけではありません。せっかく行こうと思っても何らかの理由で断念しざる負えないということは意外とあります。

こんな時、世界一周航空券買ったけど、払戻してくれるのかなぁ・・と不安になる。けれど出発前であればちゃんと既定の手数料を支払ってキャンセルすれば航空券は返金されます。

キャンセル時にかかる取消料はアライアンスごとに設定されている

それぞれのアライアンスごとに既定の取消料が設定されています。以下参照(2022年2月現在)

ワンワールド

出発前: エコノミークラス利用時は運賃額の10%                             ファーストクラス、ビジネスクラス利用時は運賃額の5%                              の手数料
出発後:運賃計算を行う(使用区間の正規運賃額と世界一周運賃の差額)

スターアライアンス

出発前:US$150の手数料

出発後:運賃計算を行う(使用区間の正規運賃額と世界一周運賃の差額)

このように、手数料はかかってしまうけど、未使用の世界一周航空券はちゃんと払戻してくれる。

未使用区間の航空券は正規運賃との比較により払戻額が算出される

次に問題になる出発後のキャンセルについて・・・です。出発前でも出発後でもこのようなアクシデントはあります。出発前ならほぼ返金される世界一周航空券ですが、航空券を1区間でも使ってしまうと少し様子が変わります。

世界一周航空券は正規の「割引運賃」です。ということは、イコール「条件厳しめ」なのです。簡単に言うと、1区間でも使ってしまうと、払戻を受けられないケースがほとんどという事になります。

例えば、東京からロンドンに世界一周航空券で飛んだけれど、急遽帰国しなくてはならず、旅行が続けられないのでキャンセルをしたい・・・というようなケースの場合、航空会社はどう対処するかというと東京からロンドンまでの正規運賃を算出し、その運賃額が世界一周航空券の運賃額よりも安ければ一部払戻しを受けられるが、もし高い場合は返金されないという事になります。

これまでの実績でいうと、比較的日本から近いアジア諸国が第一区間であればもともとの正規運賃額もアジア諸国までなら安いので払戻が受けられたというケースはありました。

逆に長距離路線が第一区間だと、やっぱり正規運賃は高いので、世界一周航空券を上回ってしまい世界一周航空券の未使用区間については返金なしという事になります。

世界一周航空券は格安航空券の位置づけで、16区間合わせて一つ(1枚の)航空券とみなします。その為、1区間でも使ってしまうと、たとえ1区間で、残り15区間使っていなくても上記のように計算されてほとんどの場合は残りの航空券使ってないけど返金がないという事になってしまうのです。

旅行を中断するかキャンセルするか

実際にこのようなケースでご旅行中のお客様から相談があります。この場合は2つの選択肢でお客様には検討いただきます。

①一時中断とし、航空券の有効期間である1年以内に再度リルートして再開を検討

②最短ルートに経路変更して世界一周を完結させる

もし、キャンセルする場合払い戻しがないであろうと判断が出来た場合、①か②で検討します。①については、中断なので、中断する都市から日本までの航空券と日本から再開する都市までの航空券を実費で購入して一時帰国し、目処が付いたら初めの出発日より1年以内に再開をする。

②については、「恐らく再開のめども経ちそうにない」という場合の選択肢です。すぐに帰国しなければならない、払戻もないなら使い切ってしまおうという方法です。経路変更を行い、最短ルートでフライトを組みなおして日本まで世界一周航空券で帰国してしまうという選択です。

例えば、日本からロンドンに飛び、急遽帰らないとならなくなった場合、実費で航空券を用意してロンドンから日本へ帰国するか、世界一周航空券を使って、ロンドンからアメリカ経由で日本に帰国するかという事です。

世界一周航空券は太平洋と大西洋を1回づつ横断しなければならない事や、最短旅行日数の制限、最低滞在都市数の設定などがあるので、そのルールをクリアにしつつ帰国のルートを模索します。

その中での最短ルートで組み、日本に世界一周航空券で帰国するという方法になります。この場合は日本到着時点で世界一周航空券は終了・完結という事になります。

※航空券の払戻しはないけれど、未使用区間の空港税などは返金されます。

2020年3月新型コロナウイルス感染症拡大の影響時、航空会社の対応は?

この年のちょうどこの時期、実際にご出発予定のお客様は結構いらっしゃいましたが、まだまだどんなウイルスなのか情報がなく、「きっと大丈夫だろう」と考え、ご出発されました。しかし、第一区間を使って次のフライトに搭乗しようとしたときにはもう空港閉鎖、国境閉鎖など航空会社もどこもかしこも混乱状態に陥りました。

結果として、実費で日本まで帰国しざる負えず、帰国して2020年夏ごろまで様子を見ていたという状況でした。しかし、再開のめどがたたず、全てキャンセルとなった。

旅行者にとってはとても悲しく残念な結果でしたので、私も胸が苦しかったことを今も覚えています。幸いにも、その時、航空会社では特例措置として世界一周航空券も払戻の対象となり、既に使用済の世界一周航空券でも未使用区間についてはほぼ払戻しされました。

まさか、こんな状況になるなんて誰も予想してなかった・・・断念された方がまた再度世界一周へ行ける機会が出来る事を切に願っています。。。

という事で、少しでも参考になれば幸いです!