世界一周航空券スターアライアンスのルール

こんにちは!世界花子です。

今日は一日スターアライアンスのルート作成に費やしていました。スターアライアンスの世界一周航空券はとってもルールがシンプルで、わかりやすいルールになっています。

今日は、そんなスターアライアンスのルールについて、少し掘り下げていきたいと思います。

世界一周航空券スターアライアンスのルール

スターアライアンスのポイント!・マイル制の航空券

・飛行距離で料金設定が決まる

・ヨーロッパ路線、北米路線が充実している

・ルートのバリエーションが豊富

・代替え便が見つかりやすい

・日系は全日空が加盟しているので安心

・日本語対応で日付変更や経路変更が出来る

・世界一周航空券を利用して一時帰国が出来る裏技がある(2018年10月現在)

・1回の世界一周でマイルの上級会員取得が出来るルートが組める

 

上記ポイントをスターアライアンスの主な特徴として覚えておくと良いですね。

ルール紹介

では大前提である世界一周航空券の共通ルールを再確認しておきましょう!

世界一周航空券共通ルール
★日本出発から1年間有効
★最大16区間利用可能
★出発後の日付変更や経路変更が可能

まずは共通ルールである上記3つのポイントを押さえておきましょう。

★スターアライアンス独自のルール

次に、スターアライアンス独自のルールを解説!

①同一都市の滞在は1回のみ(滞在とは24時間以上いること)

②同一都市の乗継は3回まで(乗継とは24時間以内)

③アジアエリアからヨーロッパエリアへは陸路移動の設定は出来ない(オープンジョー)

④同一国の途中降機は3回まで

⑤最低2都市~15都市までの設定

⑥米国本土では途中降機は5回まで(ハワイ州・アラスカ州を抜く)

⑦同一国での出発と到着はそれぞれ4回まで

⑧オープンジョーの設定は最大5回まで

⑨旅程中最初の大陸横断でのオープンジョーは設定不可

⑩太平洋と大西洋を1回づつ横断して出発地へ戻る

それでは、一つずつ解説します。

①同一都市の滞在は1回のみ

同一都市の滞在は1回のみというのは、例えば、以下のようなルートだった場合に
初めのバンコク経由が24時間以内の乗継の設定となっていて、シンガポールの後の
バンコクが24時間以上の滞在となっている場合はバンコクに1回のみの滞在(24時間以上)という解釈になる為、ルール上OKという事になります。

東京→バンコク経由→シンガポール→バンコク→ロンドン・・・(○)

しかし、以下のように1番初めのバンコクに24時間以上の滞在をしてシンガポールの後のバンコクにも24時間以上の滞在をするというルートの場合はルール適応外となる為×です!

東京→バンコク→シンガポール→バンコク→ロンドン・・・・(×)

②同一都市の乗継は3回まで

以下のルートのように同じ都市に24時間以内の乗継設定が3回までであれば組む事が可能という事になります。

 

東京→(フランクフルト経由)→ワルシャワ→ミュンヘン→(フランクフルト

     1回目                       2回目

経由)→ヘルシンキ→(フランクフルト経由)→パリ・・・

             3回目

これは(○)

 

では以下のようなルートではどうでしょうか?

クイズ!

東京→(バンコク経由)→カトマンズ→(バンコク経由)→ヤンゴン→バンコク→コロンボ→フランクフルト・・・・

※経由と記載がない所は24時間以上滞在という意味です。

答え:可能!同じ都市に24時間以内の乗継で設定できるのは3回なので上記ルートであればバンコク3回のうち2回が24時間以内の乗継で3回以内なのでルールに沿っていると解釈します!

     

③アジアエリアからヨーロッパエリアへの横断は陸路移動等の設定が不可

これは⑨とルールが重なりますが、以下のようなケースで見てみましょう。

 

東京→北京//(ここから世界一周航空券ではなくシベリア鉄道でロシアへ行くと仮定)//モスクワ→ロンドン・・・・

世界一周航空券では初めに北京までを利用し、北京から鉄道でロシアまで移動するというルートプランです。スターアライアンスのルール上、このようなルートは組めません。初めの大陸横断便では必ず世界一周航空券を利用しなければなりません。

では、以下のルートパターンではどうでしょう?

クイズ!

東京→ニューヨーク→ロンドン→モスクワ//シベリア鉄道で北京まで//北京→東京

答え:可能!一番初めの大陸横断はルール上世界一周航空券を使って横断しなければならないけど最後の区間で大陸横断を陸路で移動するのはokです!

 

④同一国の途中降機(24時間以上の滞在)は3回まで

同じ国の中を世界一周航空券で周遊する場合に注意が必要です。しかし、このルールが該当するルートはほとんどないので知識として覚えておく程度でOKです。

 

⑤最低2都市~15都市の設定が可能

世界一周航空券自体はそもそも最大利用区間数が16区間となりますので、16区間で組んだ場合訪問できる都市数自体は15都市程度になります。

例:東京→①→バンコク→②→デリー→③→イスタンブール→④→カイロ

→⑤→アンマン→⑥→ドバイ→⑦→チューリッヒ→⑧→フランクフルト→⑨

→リスボン→⑩→サンパウロ→⑪→リマ→⑫→ニューヨーク→⑬

→ロサンゼルス→⑭→サンフランシスコ→⑮→大阪→⑯→東京

16区間利用 →=世界一周航空券利用区間を全てカウント!

都市数は見ての通り15都市が最大ですね?

もう1点確認すべき点はスターアライアンスは最低2都市からの設定という部分です。以前は3都市からの設定だった為、今よりもより注意が必要でした。MAX16区間利用することが多いのですが、例えば、企業の出張のお客様ですと、元々希望都市が2都市だけの出張ということは結構あるのです。しかも、出張ですので、限られた日数の中で組む必要があります。2都市しか訪問先がなくても3都市の滞在が必要なので、経由地などで追加で1泊しなければならないといった事がありました。しかし、今年このルールも最低2都市滞在と変わったので出張のお客様にも非常に利用しやすくなりました。

 

⑥米国内では途中降機(24時間以上滞在)が5回まで

アメリカ大陸(本土)は非常に大きな大陸ですのである程度制限があるのです。それでは見ていきましょう!

例:東京→サンフランシスコ→ロサンゼルス→ラスベガス→シカゴ

→ニューヨーク→ロンドン・・・

このルートは北米内で5都市(サンフランシスコ/ロサンゼルス/ラスベガス/シカゴ/ニューヨーク)の滞在設定となる為、ルール上OKとなります。これ以上のアメリカ都市を世界一周航空券上では追加する事が出来ません。(各自移動は別)

では、以下のようなルートではいかがでしょう?

クイズ!

東京→サンフランシスコ//ロサンゼルス→ヒューストン→マイアミ//ワシントン→デンバー→ニューヨーク→ロンドン・・・

・・・

→=世界一周航空券利用区間

//=各自移動区間(世界一周航空券以外の移動手段)

答え:可能!サンフランシスコとロサンゼルスの間は「//」の世界一周航空券ではなく各自移動設定となる為、両端の都市を合わせて1都市と認識します。サンフランシスコとロスで1都市、ヒューストンで2都市目、マイアミとワシントンで3都市目、デンバーで4都市目、ニューヨークで5都市目となりますのでアメリカは全部で5都市設定のルールに適応となります!これが全て世界一周航空券で繋げてしまうと全部でアメリカ都市が7都市となるので組めないという事になります。

 

⑦同一国での国際線の出発、到着はそれぞれ4回まで可能

 

出発国において、同一国での国際線出発/到着はそれぞれ回まで

同じ国から国際線出発と他国からの帰着はトータルで4回まで可能となっています。

では、ここでいきなりクイズです!以下のルートでは⑦のルールに合っているでしょうか?

関空→ソウル→名古屋→バンコク→福岡→ソウル経由→ロンドン

→ニューヨーク→成田経由→沖縄→ソウル経由→シドニー

→羽田経由→伊丹(×)

 

関空→ソウル→名古屋→バンコク→福岡→ソウル経由→ロンドン

→ニューヨーク→成田経由→沖縄(○)

 

関空→ソウル→名古屋→バンコク→福岡→ソウル経由→ロンドン

→ニューヨーク→成田→シンガポール→大阪

 

⑧オープンジョーの設定は最大5回まで

オープンジョーとは絵で書くと「<」です。やっぱりこ例えはわかりにくいので忘れてください。つまり、到着地と出発地が異なる事を言います。例えば、「東京→バンコク//デリー→ロンドン」というルートであればバンコクからデリーの間が「//」で各自移動となります。世界一周航空券でバンコクに降り立ち、そこから近隣国を各自周遊してインドのデリーまで自力で移動し最終的にデリーから世界一周航空券を利用してロンドンへ飛ぶ・・・というような間があく部分をオープンジョーと言います。

世界一周航空券上ではこのような設定は最大5回までということなので例として以下のような事を指します。

東京→バンコク//デリー→ロンドン//パリ→イスタンブール→カイロ//アンマン

1回      2回             3回

→チューリッヒ//バルセロナ→ニューヨーク//ロサンゼルス→東京

4回          5回

→=世界一周航空券利用区間

//=各自移動区間

上記ルートでは各自移動区間である「//」は5つありますのでこれ以上のオープンジョーの設定は不可という事になります。

クイズ! 以下のルートは⑧のルールに沿っているか?(オープンジョーは5回までに収まっている?)

伊丹→羽田//成田→ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ空港)//ニューヨーク(ニューアーク空港)→ロンドン(ヒースロー空港)//ロンドン(ガドウィック空港)→ブダペスト→フランクフルト→カサブランカ//マラケシュ→リスボン経由→バルセロナ//ローマ→イスタンブール→成田

答え!:問題なし!「//」の部分をすべてカウントして5回に収まっているので、ルール上問題なしとなります!

⑨旅程中最初の大陸横断でのオープンジョーは設定不可

こちらは③のルールとかぶりますが、日本から出発して初めの大陸横断便は必ず世界一周航空券を使う必要があります。よくあるご質問で、日本から中国へ飛び中国からロシアまで陸路移動希望というご要望は意外と多いです。しかし残念なことにスターアライアンスおルール規定上、初めの大陸横断は世界一周航空券を利用しなければならないので、適応不可となります。この場合、「初め」でなければ良いので、東回りで日本→北米→ヨーロッパ(ロシア)鉄道で中国でそこから世界一周航空券で日本という順番であればOKです。ただし、だからといって日本→ヨーロッパ→北米から日本へは船で・・・といったようなルートは組めません!

⑩太平洋と大西洋を1回づつ横断して出発地に戻る

世界一周旅行(航空券)の定義は太平洋と大西洋を1回づつ横断して出発地に戻る旅を世界一周の定義としています。一筆書きに地球を一周するイメージです。世界一周航空券では必ず大陸横断便(太平洋・大西洋)は横断しなければなりません!

 

はい!という事でスターアライアンスのルールをご説明させて頂きました!

少しでも理解を深めて頂けたら嬉しいです。